〒710-0833 岡山県倉敷市西中新田621-4(倉敷駅車10分、倉敷市役所すぐ / 駐車場あり)
椎間関節性頚部痛というと、聞きなれないかもしれませんが、首の痛みを訴える患者さまの中でも多い疾患です。
図にある、椎間関節を包んでいる関節包や椎間関節の間にある脂肪組織、筋肉などが関節に挟み込まれることで痛みが出ます。
姿勢の悪さについては、猫背やスウェイバックといった姿勢になってしまうと、頭の位置が正常よりも前にでてしまい、椎間関節に負担がかかります。
椎間関節に負担がかかるような動き(過度に反らすなど)を繰り返すことも椎間関節性頚部痛のリスクになります。
当院には、超音波治療と電気治療を同時に受けられるコンビネーション治療器というものがあります。
特に交通事故などのケガが原因の場合は、まずコンビネーション治療器によって炎症や痛みを抑える治療が大切です。
【症状が強いとき】
・超音波治療:非温熱作用(ミクロマッサージ作用)によって、炎症物質を抑制し痛みを減らしたり、細胞の治癒を促すことができます。
・電気治療:ハイボルテージやマイクロカレントを用いて、痛みを抑えたり、組織の修復を早めたりすることができきます。
【症状が落ち着いてきたとき】
・超音波治療:温熱作用によって血流を良くし、組織を柔らかくします。
・電気治療:電気刺激によって筋肉を動かし、筋力を強くします。
【症状が強いとき=急性期】
・症状のある首を無理に動かしたり直接施術することは避け、体幹などからアプローチし、首に負担がかからない姿勢にする治療をします。
【症状が落ち着いてきたとき】
・椎間関節に関節包が挟み込まれているような場合は、関節モビライゼーションによって椎間関節の動きを良くする治療をします。
・多くの方が日頃の姿勢の悪さによって椎間関節に負担がかかっているので、猫背、スウェイバックなどを矯正します。
・首の横にある胸鎖乳突筋という筋肉が硬いと頭の位置を身体よりも前に引っ張ってしまうので、筋マッサージやストレッチで柔らかくします。
・椎間関節をサポートするテーピングをすることもあります。
・椎間関節性頚部痛の治療と再発予防には姿勢の改善が重要です。ご自宅でできるセルフストレッチやエクササイズを紹介します。
例:胸鎖乳突筋のストレッチ、ハムストリングスのストレッチ
チンイン(あごを引く)エクササイズ、腹横筋のエクササイズ