〒710-0833 岡山県倉敷市西中新田621-4(倉敷駅車10分、倉敷市役所すぐ / 駐車場あり)
頚椎(首の骨)や椎間板(クッション)や関節の変形によって、神経の通り道である椎間孔や脊柱管がせまくなり、脊髄や神経根を圧迫した状態です。
頚椎が加齢などにより変形する病気を頚椎症といいます。
頚椎症によって頚髄(脊髄の首の部分)が圧迫される疾患を「頚椎症性脊髄症」、首から指先まで伸びている神経根が圧迫される疾患を「頚椎症性神経根症」といいます。
明確な原因は不明ですが、これらとの関連が大きいようです。
障害を受けているのが、神経根なのか脊髄なのかを調べます。
1.頚椎症性神経根症
以下のような検査で神経根症かどうか調べます。無理に行うことはせず、患者さまに確認しながら行います。
ジャクソンテスト
スパーリングテスト
2.頚椎症性脊髄症
脊髄症の場合は病的反射という正常ではない反射が出ることがあるのでそれを調べます。
脊髄症が疑わしく、歩きにくさや排尿排便に問題があるような場合は病院を紹介いたします。
ホフマン反射の確認
バビンスキー反射の確認
当院には、超音波治療と電気治療を同時に受けられるコンビネーション治療器というものがあります。
【症状が強いとき】
・超音波治療:非温熱作用(ミクロマッサージ作用)によって、炎症物質を抑制し痛みを減らしたり、細胞の治癒を促すことができます。
・電気治療:ハイボルテージやマイクロカレントを用いて、痛みを抑えたり、組織の修復を早めたりすることができきます。
【症状が落ち着いてきたとき】
・超音波治療:温熱作用によって血流を良くし、組織を柔らかくします。
・電気治療:電気刺激によって筋肉を動かし、筋力を強くします。
1.頚椎症性神経根症
神経が通る椎間孔(トンネル)を広げる治療を行います。頚椎や椎間板そのものの変形を治すことはできないので、より椎間孔が狭くならないようにすることが重要です。
1番重要なのは姿勢です。患者さまの状態によって、楽になる姿勢は異なります。首の骨が反りすぎたり、まっすぐすぎたりすることが影響しているので、症状が楽になる方へ姿勢を誘導します。
首の関節のモビライゼーション、ストレッチ、筋マッサージを合わせて行います。
2.頚椎症性脊髄症
脊髄症も神経根症と同様に、首の脊柱管(神経が通るトンネル)がより狭くならないように治療をします。
脊髄症が重症になると歩行、排尿、排便に問題がでる場合もありますがその場合は病院を紹介いたします。
・首の関節や筋肉をサポートし、痛みを減らしたり首を動かしやすくするテーピングをすることもあります。
・神経根や脊髄への負担を減らすために首肩まわりのエクササイズやストレッチを指導します。
・首肩まわりだけでなく、体幹のエクササイズも行い、首への負担を軽減します。