・寝違えの病態とは？

寝違えとは、医学的には「急性筋・筋膜性疼痛」と呼ばれ、首や肩の筋肉や筋膜が急激に硬直し、痛みを引き起こす状態を指します。これは一般的に、睡眠中の不適切な姿勢や急な動きが原因で筋肉や筋膜に負担がかかることによって発生します。

 

 

・寝違えの原因

寝違えの原因には以下のようなものがあります。

1. 不適切な寝姿勢: 長時間にわたって不自然な姿勢で寝ると、首や肩の筋肉が緊張しやすくなります。
2. 枕の高さや硬さ: 自分に合わない枕を使うと、首の自然なカーブが保たれず、筋肉に負担がかかります。
3. ストレスや疲労: ストレスや過労によって筋肉が緊張しやすくなるため、寝違えが起こりやすくなります。

 

 

・寝違えによる首の痛みの特徴

寝違えによる首の痛みは、以下のような特徴があります。

• 首を動かすと痛みが強くなる
• 首を一定方向に動かすことが困難
• 首や肩の筋肉が硬直している
• 痛みが数日間持続することがある

これらの症状が続く場合は早めに治療を受けることが重要です。放っておくと痛みが取れるまでに時間がかかるようになってしまいます。

 

 

・寝違えの対処法

寝違えたかも…と思われたら早めにやっていただきたいことをお伝えします。

1. 冷やす: アイスノンや氷のうなど柔らかい物がベストですが、なければ保冷剤でもかまいません。タオルやハンカチにくるみ、痛む場所に優しく当ててください。15分くらいは冷やしてください。急性期には冷やすことで炎症を抑える効果があります。
2. 安静にする: 痛みを感じる動作は避け、できるだけ首を安静に保つことが大切です。ストレッチもしないでください。より筋肉を痛める可能性があります。

 

※温めることはせず、まずは冷やしてください。ご来院いただいて状態を確認の上、アイシングをした方が良いか温めた方が良いかをスタッフから説明いたします。入浴もシャワーにしておくと安心です。

 

・整骨院や接骨院での治療

整骨院や接骨院では、専門的な知識を持った施術者が、寝違えの原因となる筋肉や関節の状態をチェックし、適切な治療を行います。特に、急性期の強い痛みには、電気治療や温熱療法が有効です。また、ストレッチやマッサージも取り入れることで、再発防止に役立ちます。

 

・まとめ

寝違えは、多くの人が経験する首の痛みの一つです。その原因は、主に寝姿勢や枕の問題、ストレスや疲労などにあります。ご自身でまず冷やす、安静にするなどの対応をしていただき、当院を受診していただくのがおすすめです。当院では再発予防にも力を入れており、そのためのストレッチやエクササイズも指導いたします。