【目次】
- 五十肩の定義と症状
五十肩の原因
五十肩の診断と病期 - 整骨院での五十肩治療
整骨院での一般的な治療法
個別に合わせたリハビリプログラム
整骨院でのストレッチと運動療法 - 五十肩のセルフケア方法
自宅でできるストレッチ
姿勢改善の重要性
冷却と温熱療法の使い分け - 五十肩治療のまとめ
早期発見と治療の重要性
整骨院での治療のメリット
今後の予防とケアのポイント

五十肩の定義と症状
五十肩は肩関節の周囲に炎症が生じることで発生する疾患です。
主な症状には肩の強い痛みや可動域の制限があります。
肩の痛みは、夜間や安静時に特に強く、腕を上げたり、回したりする動作が困難になることもあります。また、肩の周りの筋肉が硬くなり、肩が凝り固まったような感覚を伴う場合もあります。
五十肩の原因
五十肩の原因としては、肩関節の過度な使用や加齢による変化が一般的です。
肩関節は腕を動かす際に重要な役割を果たすため、日常的な動作やスポーツ活動などで負担がかかりやすい部位です。特にデスクワークや家事など、同じ姿勢を長時間続けるような作業は、肩関節への負担が大きくなり、五十肩の発症リスクを高めます。
また加齢に伴い、肩関節の周りの組織が硬くなり、柔軟性が低下することも五十肩の原因となります。さらに姿勢の悪さや運動不足も肩関節への負担を増大させ、五十肩の発症を促進する可能性があります。
五十肩の診断と病期
五十肩は症状の経過や特徴に基づいて、急性期、慢性期、回復期の3つの病期に分類されます。
⚪︎急性期
急性期は五十肩の初期段階にあたり、肩の強い痛みと可動域の制限が特徴です。この段階では炎症が強く、痛みは夜間や安静時に特にひどくなります。
⚪︎慢性期
慢性期は急性期が数週間から数か月続いた状態です。肩の痛みは徐々に軽減しますが、可動域の制限は残ります。この段階では肩関節の周りの組織が硬くなり、動きが制限されます。
⚪︎回復期
回復期は、慢性期が数か月から数年続いた状態です。肩の痛みはほとんど消失し、可動域も徐々に回復していきます。しかし、完全に回復するまでに数か月から数年かかる場合もあります。
五十肩の診断は、医師による問診や身体診察、画像検査などを総合的に判断して行われます。病期を正確に診断することで、適切な治療法を選択することができます。

整骨院での一般的な治療法
整骨院では、五十肩の痛みや可動域の制限を改善するために、様々な治療法を組み合わせます。
⚪︎トリガーポイント療法
トリガーポイント療法は、肩や首、背中などの筋肉に存在するトリガーポイントと呼ばれる硬結を、指圧やマッサージによって緩和する治療法です。
トリガーポイントは、筋肉の緊張や疲労によって発生し、痛みや痺れなどの症状を引き起こすことがあります。トリガーポイントを刺激することで、筋肉の緊張が和らぎ、血行が促進され、痛みが軽減されます。
⚪︎関節モビリゼーション
関節モビリゼーションは、肩関節の動きを制限している組織を、手技によって緩める治療法です。肩関節の周りの筋肉や靭帯の柔軟性を高めることで、可動域の改善を促します。
⚪︎鍼灸治療
鍼灸治療は肩のツボに鍼や灸を施すことで、痛みや炎症を抑制し血行を促進する治療法です。鍼灸治療は、筋肉の緊張を和らげ、肩関節の可動域を改善する効果が期待できます。
⚪︎その他
整骨院では上記の治療法に加えて、温熱療法や電気療法、ストレッチなどの治療法も用いることがあります。
個別に合わせたリハビリプログラム
ジール整骨院では患者一人ひとりの症状や状態に合わせて、最適なリハビリプログラムを設計します。リハビリプログラムには、肩関節の可動域訓練、筋力強化訓練、姿勢改善訓練などが含まれます。
⚪︎可動域訓練
可動域訓練は、肩関節の動きを徐々に広げていく訓練です。最初は痛みの少ない範囲でゆっくりと動き、徐々に可動域を広げていきます。
⚪︎筋力強化訓練
筋力強化訓練は、肩関節の周りの筋肉を強化する訓練です。筋肉が強化されると、肩関節を安定させることができ、痛みの軽減や再発予防に効果が期待できます。
⚪︎姿勢改善訓練
姿勢改善訓練は、正しい姿勢を意識して生活することで、肩関節への負担を軽減する訓練です。猫背や肩まわりに力が入っているなどの姿勢の悪さは、肩関節への負担を増大させ、五十肩の発症リスクを高めます。正しい姿勢を意識することで、肩関節への負担を軽減し、五十肩の改善や予防に役立ちます。
整骨院でのストレッチと運動療法
定期的なストレッチや運動療法は、肩関節の柔軟性を向上させ筋肉の緊張を和らげる効果があります。ストレッチは、肩関節の周りの筋肉を伸ばすことで、柔軟性を高め、可動域の改善を促します。運動療法は、肩関節の周りの筋肉を強化することで、肩関節を安定させ、痛みの軽減や再発予防に効果が期待できます。
⚪︎ストレッチ
五十肩のストレッチには、肩関節の周りの筋肉をゆっくりと伸ばすことが重要です。無理のない範囲で、痛みが和らぐまでゆっくりとストレッチを行いましょう。
⚪︎運動療法
運動療法には肩関節の可動域を改善する運動、筋力強化のための運動などがあります。運動療法は、医師や理学療法士の指導のもとで行うことが大切です。

自宅でできるストレッチ
自宅で行える簡単なストレッチで肩の柔軟性を維持しましょう。これにより痛みの軽減が期待できます。
⚪︎肩回し
肩をゆっくりと前後に回しましょう。肩甲骨を意識して、大きく円を描くように回すことがポイントです。
⚪︎腕振り
腕をゆっくりと前後に振りましょう。肩甲骨を意識して、腕を大きく振ることがポイントです。
⚪︎肩甲骨を寄せるストレッチ
肩甲骨を寄せるように、両手を背中に組んで、胸を張るストレッチを行いましょう。
⚪︎タオルを使ったストレッチ
タオルを肩にかけ、両手でタオルの端を持って、ゆっくりとタオルを引っ張るストレッチを行いましょう。
ストレッチを行う際は、無理のない範囲で行い、痛みが出た場合はすぐに中止しましょう。
姿勢改善の重要性
姿勢の改善は五十肩の予防と改善に重要な役割を果たします。猫背や肩まわりに力が入っているなどの姿勢の悪さは、肩関節への負担を増大させ五十肩の発症リスクを高めます。正しい姿勢を意識して維持することで、肩関節への負担を軽減し五十肩の改善や予防に役立ちます。
⚪︎正しい姿勢のポイント
*頭をまっすぐ上に保つ
* 肩の力を抜く
* 背筋を伸ばす
* お腹に力を入れる
*腰をまっすぐに保つ
正しい姿勢を意識して生活することで、肩関節への負担を軽減し、五十肩の予防や改善に効果が期待できます。
冷却と温熱療法の使い分け
五十肩の症状に応じて、冷却療法と温熱療法を使い分けることが重要です。
⚪︎冷却療法
冷却療法は、炎症を抑える効果があります。五十肩の急性期には、炎症が強く、痛みも強い状態です。この段階では、冷却療法によって炎症を抑え、痛みの軽減を図ります。冷却療法には、氷嚢や冷却スプレーなどを用います。
⚪︎温熱療法
温熱療法は、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。五十肩の慢性期には、炎症が落ち着き、筋肉の緊張が強くなっている状態です。
この段階では、温熱療法によって血行を促進し、筋肉の緊張を和らげ、痛みの軽減を図ります。温熱療法には、温湿布や湯たんぽなどを用います。
冷却療法と温熱療法は、症状に合わせて適切に使い分けることで、五十肩の症状改善に効果が期待できます。

早期発見と治療の重要性
五十肩は早期に治療を開始することが重要です。早期発見により治療の効果が高まります。
五十肩の初期段階では、炎症が強く痛みも強い状態です。この段階で適切な治療を行うことで、症状の悪化を防ぎ、早期回復が期待できます。
しかし治療を遅らせてしまうと肩関節の周りの組織が硬くなり、可動域の制限が強くなる可能性があります。そのため、肩の痛みや可動域の制限を感じたら、早めに医療機関を受診することが大切です。
整骨院での治療のメリット
整骨院での治療は専門的な知識と技術を持った施術者が、患者一人ひとりの状態に合わせて、適切な治療を行うことができます。
また整骨院では、薬物療法に頼らず、身体の自然治癒力を高めることを重視した治療を行います。そのため薬物療法による副作用の心配がなく、安心して治療を受けることができます。
さらにリハビリテーションや運動療法などの指導を受けることもできます。リハビリテーションや運動療法は、肩関節の機能回復を促進し、再発予防に効果が期待できます。
今後の予防とケアのポイント
五十肩の再発を防ぐためには、日常生活でのケアが重要です。定期的な運動と正しい姿勢維持を心がけましょう。
⚪︎定期的な運動
定期的な運動は肩関節の周りの筋肉を強化し、柔軟性を高める効果があります。肩関節の筋肉が強化されると、肩関節を安定させることができ、痛みの軽減や再発予防に効果が期待できます。
⚪︎正しい姿勢の維持
猫背や肩まわりに力が入っているなどの姿勢の悪さは、肩関節への負担を増大させ、五十肩の発症リスクを高めます。正しい姿勢を意識して生活することで、肩関節への負担を軽減し、五十肩の予防に役立ちます。
⚪︎その他
*冷え性の人は、肩を冷やさないように注意しましょう。
* ストレスをためないように、心身のリラックスを心がけましょう。
*睡眠をしっかりとるようにしましょう。
五十肩は適切な治療と日常生活でのケアによって症状を改善し、再発を防ぐことができます。